施工について

はじめに

腐食環境に曝される、鉄鋼構造物は維持管理費の縮減を目的として、防錆防食手段が実施されている。

最も一般的なものは、電気防食法である、熔融亜鉛メッキです。

しかし、亜鉛メッキは、塩害地域はもとより、一般環境においても、大気汚染による酸化
物が要因とする酸性雨、霧、雪等に不必要な亜鉛皮膜の溶出が進み、長期的な防食設
計が困難な状 況が云々されている。要因の1つとして、中国の電力消費が増大するに
つれ、酸性雨の濃度、 及び頻度が明らかに増大している事実が指摘されている。

一方、大型鉄鋼構造物は、防食とは別の見地から、周辺環境との調和を目的とした塗
装の必要性も無視できず、防食、及び塗装を含めた新規工法の要求が高い。

本工法、ガルバリウム組成溶射(AL55%,Zn45%容積比疑似合金)、及び常乾燥型セラミック 塗装の組合せによる、長期防錆、及び耐候性を重要視した工法であり、同等厚みの亜鉛メッキの6倍以上、及び上部塗装の再塗装間隔を3倍以上に延長させる工法として提案す るものであり、維持管理コストを大幅に縮減可能とするものです。

鉄鋼腐食

自然界での鉄の腐食は、電気化学てきな現象です。
鉄の表面に水滴(H2O)が付着すれば鉄イオンが水滴側に流れ、酸素と置換し、鉄表面に酸化鉄層を形成します。鉄の自然電位は-600mmVであり、それより高い電位物質側に鉄イオン(電位移動)が流れ、放出イオン部に酸素を取込む(酸化)ことになります。
環境が湿潤、及び高温であれば、益々、活発に活動 します。
これらの作用を腐食電池作用言います。
※その他、高温腐食(乾式腐食)、電蝕、薬品 腐食等が一般的です。(大気腐食資料添付 鉄鋼腐食科学 鉄鋼工学講座 VOL11 引用)

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