施工について

溶射前処理としてのブラスト

溶射を対象とした鋼材面のブラスト規格は、JIS H-9300.9301.G-5903.Z-8801.R-6001に準拠して施工する。
ブラスト材 粒度 投射量 投射圧 3次元断面チャート 適応
1.スチールグリッド G75 125Kg/m2 6Kg/cm2 05_01.gif (1077 バイト) Z-8801
G-5903
重防食
2.スチールグリッド G50/
G100
130Kg/m2 6Kg/cm2 05_02.gif (1097 バイト) Z-8801
G-5903
重防食
3.熔融アルミナ N-30 40Kg/m2 6Kg/cm2 05_03.gif (1143 バイト) Z-8801
R-6001
重防食
4.ガーネット(インド産) 4号 35Kg/m2 6Kg/cm2 05_04.gif (1115 バイト) Z-8801
R-6001
重防食
5.炭化珪素
(カーボランダム)
4号 35Kg/m2 6Kg/cm2 05_05.gif (1000 バイト) Z-8801
R-6001
重防食
6.粗面形成剤 35〜45g/m2 
※ブラスト不可能な薄鋼鈑が対象(目付量)
規格外
一般防食

※ブラスト規格により処理された鋼板への溶射密着力

アルミ 200μm 140Kg/cm2(最小密着力)
亜鉛 150μm 85Kg/cm2( 〃 )
AL55.Zn45 150μm 95Kg/cm2( 〃 )

※粗面形成剤は、塗装手段にてエポキシ-樹脂塗料にセラミック粒子を混合し塗布し、疑似ブラスト粗面を形成するものである。
ブラストが不可能な3mm以下の鋼板を対象として使用する目的であり、JIS規格に適応させていない。
基本的には、50%の鋼材露出面を確保する前提にて使用され、ジンクリッチペイントに
類似した防食効果を期待する。


ブラストの目的

1.犠牲皮膜(Zn,AL55/Zn45)が、活性面を持つ鋼材面に高い密着力を確保して付着する。

2.防食電流密度を阻害する錆び、及び塗料等の付着を防止する。

3.熱膨張収縮による溶射皮膜の界面剥離を防止する。


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