新溶射技術 高速インバータドライブ溶射装置 PC250iDEX
大気圏防食溶射は、亜鉛系素材を使用する。鉄鋼腐食を防止する目的にて、鉄鋼表面電位(-600mmV平均)を外部電流を利用して、防食電位(-770mmV以下)まで下げ、腐食環境下でも鉄鋼表面に腐食電池作用が発生しない状態に維持するが、溶射手段により、電位の低い亜鉛(-1200mmV自然電位)を鋼板面に高密着させる。湿潤腐食環境下では、亜鉛側から、鉄側に電流が流れ、鉄鋼表面電位を防食電位以下に維持し、鉄イオンの放出を防止する。
従って、亜鉛皮膜が鉄面に付着している間は、鉄鋼腐食が防止できる。
しかし、近況の大気腐食環境は、年々悪化しており、特に、遠隔地にて使用される硫化物が多くふくまれた重油等による発電は、硫化浮遊物として偏西風にのり我が國に重要な影響
を与えている事は 防食対策上、無視できない状態である。
九州大学委託研究として、酸性 雨、及び酸性霧の測定が1982年以後、継続測定されているが、当pH5.5平均であつたが、
最近ではpH3.7まで酸性度が増えていると報告されている。
この現象は、陰極電極である亜
鉛皮膜の溶損が、大きく、亜鉛メッキ、及び亜鉛溶射皮膜の寿命が大幅に短くなることを意
味している。
溶射、及び防食メッキ皮膜の耐食性を向上させる目的にて、亜鉛、及びアルミ
の複層皮膜形成による、アルミを耐食保護皮膜とし、亜鉛溶損を防止する新規、溶射法が開
発され専用機として、高速インバ-タドライブ溶射装置(PC250iDEX)が製作された。
高速インバータドライブ溶射装置とは
電流、電圧制御素子を使用して、金属熔融に必要な電流、電圧を設定範囲に瞬時追従させ金属がオ-バ-ヒ-トすることなく、プラス、及びマイナス側に使用する異種金属(AL,及び亜鉛)を同時熔融させ、同時に、融点の高いアルミ(融点
660℃)を多く熔融させ、亜鉛(融点 420℃)が金属蒸気にならない、熔融噴射が可能としたア-ク溶射装置です。
かつて、溶射業界は実現不可能と考えていた、アルミリッチ亜鉛疑似合金皮膜が可能とな
り、同等厚みの亜鉛メッキ、及び亜鉛溶射皮膜の7倍以上の耐食性が確認されています。
本防食皮膜を『ガルバリウム組成溶射』(AL55%,Zn45%容積比疑似合金皮膜)と呼称します。
ガルバリウム組成溶射皮膜
顕微鏡断面写真×100
※白色部 アルミニウム 黒色部 亜鉛 |
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高速インバータドライブ溶射装置
PC250iDEX 重量 31.5Kg
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高速インバータドライブ溶射装置
PC120iDEX 重量16Kg
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